Hirorinの徒然ブログ

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「渡船」栽培フォト・リポート(第2回)~田植え作業を撮る

酒米「渡船」は滋賀県の一部を除き日本全国でも作付けされておらず、継続的な栽培においては石岡市太田地区が稀有の存在です。昨年の実績では作付面積が約3.5ヘクタールまで拡大し、300俵程が収穫できるようになりました。勿論、その全量が府中誉に納入されて吟醸酒「渡舟」が生まれてきます。
シリーズ第2回は、5月9日(日)に谷仲さんの田んぼで行われた田植え作業の模様をリポートします。

1.準備作業

苗床作りと並行して、同時期に田んぼでは植え付けに向けての準備が始まっています。

1)荒起こし
前年秋の稲刈り終了後に一度耕した田んぼの土を、寒さが最も厳しくなる2月中にトラクターの後部にスクリュー状の装置を取り付けて再度耕します。その目的は、土の粒と粒の間に空間を作って後述する水を保持し易くするとともに、枯れた草や稲の根を土と混ぜ合わせることにより土壌を肥沃にするためです。

Wataribune_13
**荒起こしが終わった田んぼ(4/24撮影)**

2)水張り
荒起こしが終わると田んぼに水を張ります。その目的は言うまでもなく、苗を植え付けできるように土を泥状に柔らかくするためです。

Wataribune_14
**水が張られた状態の田んぼ(5/1撮影、代掻き前)**

3)代掻き
水を張って田んぼが十分に潤ったらトラクターの後部にヘラ状の装置を取り付け、田んぼの中を行き来しながら土を平坦にする作業を田植え前に2回行います。その目的は、田植え機のアームによる苗の植え付け深度を一定にするため。つまり、土が凹凸状になっていると植え付けた時に根が苗の浅過ぎて倒れたり、深過ぎると水を被らず育ちが悪くなるのです。谷仲さんのお話でも、代掻きが田植えの良し悪しに直結し稲の成長を左右するので、慎重かつ丁寧な作業が欠かせないとのことでした。細心の注意を払っているんですね。
そのうえで、田植え時の水温が外気温と同程度になるようにするため、数日前には水面が土から5~6cm前後の高さになるように水深を調整します。また、田植えをするまでの一週間程の期間で無風状態の時に見られる光景が「水鏡」で、山々を背景にした素晴らしい田園風景を目にすると感動すること間違いなしです。

Wataribune_15
**植え付け前の田んぼ(5/9撮影)**

この時期、田んぼの畦道にはタンポポが数多く咲いています。のどかで素晴らしいですねー。

Wataribune_16
**可憐に咲くタンポポと春の山容(4/24撮影)**

2.苗の植え付け作業

田植えを行う面積に必要な数の苗床を用意し、作業開始前にトラックで田んぼの傍まで運んでおきます。

Wataribune_17
**田んぼ周辺に用意された苗床**

Wataribune_18
**成長した「渡船」の苗**

ペンの長さが13cm位なので14~15cmほどに育っています。大きくなれよと声をかけたくなりますね。

Wataribune_19
**田んぼに入る田植え機**

Wataribune_20
**田植え機後部の苗床セット部**

Wataribune_21
**セット部の下に取り付けられた植え付け用アーム**

Wataribune_22
**苗床枠の水抜き穴から伸びた根を切除**

Wataribune_23
**セット部に装填される苗床**

枠から取り外された苗床は、1列当たり2個ずつセット部に装填(=植え付け用アームの数)します。田植え機が前進する間にセット部が苗床の幅(=20数cm)一つ分左右に動いて、回転するアームが田んぼに苗を植え付けていきます。

Wataribune_24
**植え付け作業中(往方向)**

Wataribune_25
**植え付け作業中(復方向)**

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**セット部に苗床が少なくなると別の苗床を補充**

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**田植え機から伸びるリンク・アームと前方のアンテナ**

田んぼを行ったり来たりして苗を植えていきますが、思いのほか手速くリズミカルに作業が進められていきます。植え付けが進むとセット部の苗床の数が少なくなるので、準備しておいた苗床を補充します。
作業中、田植え機は田んぼの端から端まで往復するのですが、往方向では運転席から見て左側のリンク・アームを、復方向では同じく右側のリンク・アームを必ず下げています。更に、田植え機の前方にはアンテナのようなバーが見えます。何故かなー、皆さん考えてみてくださいね。正解は次回の記事で明らかにしますよ。

Wataribune_28
**苗床を外した型枠はその場で水洗い**

田植えをしている間、常に型枠の水洗作業を行っていました。その訳は、型枠に付着している土は乾燥してしまうと掃除するのに手間がかかるばかりでなく、放置により雑菌などが繁殖して病気が発生する可能性が高くなるので、現場ですぐに洗浄・回収して乾燥させたうえ翌年の苗床作りに備えるのだそうです。なるほどねー、納得です。

Wataribune_29
**田んぼの端で田植え機が回転**

Wataribune_30
**田植え機が回転した後の整地作業**

Wataribune_31
**回転スペースを最後に植え付け**

当然ながら、田植え機は田んぼの端で向きを変える必要があります。ほぼ後輪の間隔(≒植え付け幅)を半径にして回転するのですが、その部分は半円状になるため苗の植え付けをしません。では、残ったスペースにはどのように植え付けるのでしょうか。
解答は次のとおりです。田植え機が通るスペース(通路部分)を畦道側に残して、その内側を植え付けていきます。すると、通路部分を除いてその内側は苗が植えられた状態となります。残った通路部分は、田植え機が田んぼに入ってきた地点をスタートとして、同地点をゴールに畦道に沿って植え付けを進めていくと全体への田植え作業が終了することになります。
その際に不可欠なのが整地作業です。回転した際にホイールで生じる轍は幅が広く凹凸が大きくなるために、植え付け用アームの前にある整地舟では十分でなく人手で平坦にしなければなりません。その重要性は代掻きと同様です。

以上で苗の植え付けは終了です。当日は、午前8:30頃から午後12:00過ぎまでの作業で0.6ヘクタールの田植えを行いました。

3.これから行う作業その他

田植えが終了すると酒米栽培に係る最初の関門をクリア。その後は、日々成長する苗の状態把握、畦道の整備(除草含む)、田の除草及び害虫駆除などの作業を継続して行っていくことになります。

Wataribune_32
**田植えが終わった後の田んぼ**

そして、半年に亘る酒米栽培の前半の重要作業が、6月中旬に行われる田んぼの水を抜く「中干し」です。これは次回以降のリポートで特集していく予定です。

府中誉のブログ「蔵元便り」
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  1. 2010/05/30(日) 22:54:44|
  2. 酒米「渡船」
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

こんばんは。
コメントありがとうございました。

代掻きの大切さや、田植え時の水温、水深の調整など大切な工程があるんですね。
勉強になりました。

次回のリポート「中干し」も楽しみにしてます(^-^)
  1. 2010/06/03(木) 00:01:21 |
  2. URL |
  3. ibaraki-sanpo #-
  4. [ 編集 ]

Re: ibaraki-sanpoさんへ

こんばんは。いつもコメントありがとうございます。

皆さんが知らないことは当然ですが、知っていることでも「こんな理由があったんだ」ということを取り上げていきたいと考えています。内容によっては谷仲さんや山内社長に嫌われるかもしれませんね。(笑)
稲の状態を確認しながら、「中干し」は今月中旬~20日過ぎに行われるようです。田植えから1ヶ月以上経過してしまいますので、その間に1回目の定点撮影写真(生育状況)を今週末頃にはアップする予定です。

PS:大洗駅でのお弁当の販売時間を記載していただき、お礼申し上げます。
  1. 2010/06/03(木) 22:42:03 |
  2. URL |
  3. Hirorin #-
  4. [ 編集 ]

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