Hirorinの徒然ブログ

写真、PC、フライトシミュレーターを主体に考えていることや感じたことを記事にします。

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色気のある写真を撮る(後編)

先日の記事においてシャッタースピードが速くなった原因は、機体前部の「夕陽の反射」が強くなったためです。カメラの内蔵露出計は反射光式と呼ばれるもので、被写体に反射した光の量を測定して露出を決定します。これに対して、入射光式露出計(黒い箱状で上部に白い半球がある)は被写体に当たる実際の光量を測定します。
つまり、2枚目の機体位置は1枚目よりも接近して機体側面を撮影したために、反射光が増加して露出計がより明るい被写体だと判定(EV値が増加)したという訳です。絞り優先AEでは絞り値が同一ならば、EV値の増減をシャッタースピードで調整しますので、この場合はシャッタースピードをより速い設定にシフトさせることになります。

露出をアンダーにすると、どのような変化が現われるのでしょうか。一番明瞭なのは背景の「空の色」です。でも、機体の色にはそれ程の変化はありません。これは、写真における被写体(主はB747-400、従は空)の明るさが違っているために生じるものです。1枚目の写真では機体に露出を合わせているために、それよりも明るい空は少し露出がオーバーになっていると思われます。詳細は割愛しますが、露出オーバーでは色が白っぽくなるため、本来の空の青よりも薄くなったと考えられます。一方、2枚目の写真は光の反射によりシャタースピードが速くなったことで、露出が空の明るさに合致してきたと考えれば良いでしょう。機体の方は明るさにプラスの変化がありますので、シャタースピードが速くなっても相対的には適正な露出を保っています。
ここで、露出のアンダー補正に係るメリットを検証してみましょう。

1.空の色がより深い青になり、見た目のコントラストがアップする。

Digital camera_12
**成田空港RWY34Lを離陸し上昇するアリタリア航空のB777-200ER≪D700、300mm+1.4倍テレコンバーター、絞り優先AE、ISO200、f8、1/2000秒、-1.5段補正、WB晴天≫**

前述のように露出が空の明るさに合致して本来の色が再現されてきます。一方、狙いとする被写体そのものは発色がやや暗目になるため、コントラストがアップしたように感じられます。航空機では露出をよりアンダーにすることに加えて、太陽の光が反射すると深い青空に被写体が浮かんでいるような印象的、幻想的なシーンを演出できます。

2.重厚感や質感を高める効果がある。

Digital camera_13
**成田空港RWY34Lに着陸する日本航空のB747-400≪D700、70-200mm+1.4倍テレコンバーター、絞り優先AE、ISO200、f7.1、1/2000秒、-1.0段補正、WB晴天≫**

コントラストの向上により金属の被写体では見た目の重量感や質感がアップしたように感じられます。ただし、金属以外の被写体では明るめの発色の方が綺麗に見えるので、どの程度アンダーにするかは撮影する被写体によって違いが出てきます。

3.「白飛び」を防ぐ効果がある。

通常では、背景となる空は主たる被写体よりも明るいのですが、それよりも明るいのが白い雲です。そのため、空が露出オーバー気味になっている場合は、白い雲は更にオーバーということになります。
この場合、過度な露出オーバーは白の階調(微妙な色の濃淡)の喪失につながります。いわゆる「白飛び」です。完全に防げる訳ではありませんが、露出をアンダーにすることで「白飛び」になる可能性が低下すると考えれば良いでしょう。

4.より高速なシャッタースピードが選択できる。

露出をアンダーにするには、絞り値を大きく(絞り込む)するかシャッタースピードを速くします。前者は被写界深度(合焦する幅)が広がる、後者は暗めの状況下でより速いスピードが選択できることになります。特に、朝夕や室内などの状況下ではISO感度のアップと合わせて、適度に露出アンダーにすることで被写体ブレを防止することが期待できます。

5.カメラの癖を補正できる。

私のカメラ(D300、D700)がそうなのですが、露出インジケーターの指示どおりに撮影すると色が少し明るく表現されます。そのため、通常でも-1/3段~-2/3段の露出補正で使用しています。同設定により前項までのメリットを享受しつつ、色再現の適正化を図っているという訳です。

以上のように、適度な露出のアンダー補正は多くのメリットがあります。しかし、過度なアンダー補正にはデメリットもあることを認識してください。それが、シャドー(影)部分で黒の階調がなくなる「黒つぶれ」と言われる現象です。
-側の補正は+側の補正よりも許容幅は大きいのですが、カメラの限界を把握しておくことが重要です。また、露出のアンダー補正を積極的に使うのは、航空機の写真など「背景の明るさはある程度一定だが、被写体の色は明るくなるようなシーン」が対象になると考えてください。そうでない場合は被写体の色が極端に暗くなり、鑑賞に値しない写真になる可能性が大きくなってしまいます。何事も「過ぎたるは及ばざるが如し」ですね。
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テーマ:デジタル一眼レフ - ジャンル:写真

  1. 2010/02/24(水) 23:07:36|
  2. 写真撮影
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
<<常磐線のEF81を撮る(第4回) | ホーム | 5388列車を撮る(第4回)>>

コメント

カメラの癖という話ですがHirorinさんだけじゃなくて私もD700では-0.7EVをかけています。
理由は同じです。
他にも写真関連の掲示板でも同じ話が出ています。
D70,D80ではそんなに補正しなかったですけれどね。

あと、白とびは補正できないけれど黒つぶれはデータをみると案外残っているので
暗めに撮ってますね。
  1. 2010/02/25(木) 08:05:49 |
  2. URL |
  3. Stratoliner #5n1ofFl6
  4. [ 編集 ]

Re: Stratolinerさんへ

お久しぶりです。コメントありがとうございます。

慣れてしまえばシャッタースピードが稼げるので良いかなとも思っていますが、使い始めた当初は何故こんなに明るく写るんだと戸惑ったのを覚えています。でも、光が弱く暗めの環境における撮影ではどの位補正するか悩む場合もあるので、やはり誤差は小さい方が有難いですね。

>あと、白とびは補正できないけれど黒つぶれはデータをみると案外残っているので暗めに撮ってますね。
厳密なテストをした訳ではありませんが、D700では-3~4EV位では「黒つぶれ」は発生しないような感じです。これも大きな撮像素子(35mmフルサイズ相当)のメリットでしょう。
確かニコンは撮像素子を外部調達していたはずですので、高性能な素子及び画像処理回路(ソフト?)が優秀なんでしょうね。
  1. 2010/02/26(金) 22:31:01 |
  2. URL |
  3. Hirorin #-
  4. [ 編集 ]

D700、私の場合逆に癖で苦労している部分もありますね。
例えば夕暮れのAEの値。
確かに刻々と変化していく環境なんですがどうも安定して変化していかないで時々暴れるんです。
そんな時は大抵は明るめに出てしまいます。
気をつけて-1.3EVとか-1.7EVをつけています。
D80、D70ではそんな事無かったんですけれどね。
  1. 2010/02/28(日) 00:13:05 |
  2. URL |
  3. Stratoliner #5n1ofFl6
  4. [ 編集 ]

Re: Stratolinerさんへ

いつもコメントありがとうございます。

夕暮れでのAE値ついては、私には通常よりも更に明るくなるように感じられます。「常磐線のEF81を撮る(第4回)」におけるEF81 81の写真は、16:25頃で少し暗くなり始めなので-0.3EVで撮影したのですが、見た目よりかなり明るく-1EV強アンダーで画像補正しています。
そのため、日中はほぼ-0.7EVの補正で常用していますが、朝や夕方などでは必ずテスト撮影して補正値をチェックするようにしています。その成功例が記事中の8・9枚目の写真で、夕陽の光を含めて背景の林をマニュアルで測光し指示値から絞りを-1EV(1絞り分)アンダーで撮影しました。

>確かに刻々と変化していく環境なんですがどうも安定して変化していかないで時々暴れるんです。
列車の連写撮影で露出が断続的に変化(多分に前照灯の影響か)することはありますが、夕刻での不連続な変化はまだ経験していません。今後、発生することがあればレポートしてみますね。
  1. 2010/02/28(日) 11:04:06 |
  2. URL |
  3. Hirorin #-
  4. [ 編集 ]

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