Hirorinの徒然ブログ

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鉄道写真を楽しもう!!(第5回)

今回は、「流し撮りに係る列車撮影のポイント」にフォーカスしていきます。作例のショットは、一部を除いてこれまでの記事で使用したものを再掲しています。

Ⅴ 流し撮りを活用する

通常の写真(静止画)撮影では、「被写体を写し止める」ことが基本です。そのため、動いている物体を撮影する場合は「被写体のスピードはどの位か」、「被写体の正面を捉えるのか」、「被写体の側面を捉えるのか」、「被写体からどの位離れているのか」などの要素により静止可能なシャッタースピード(以下、SS)が異なってきます。
例えば、時速72km(秒速20m)で走行している電車の側面を1/1000秒で撮影した場合、この間に車両は20mm(絶対的移動量)動くので、車体長が20mであれば1/1000の比率でブレが生じていることになります。加えて、撮影地点が電車に近い場合と離れている場合とでは見かけ上の移動量が異なってくるために、1/1000秒のシャッタースピードでも前者(数m位)ではブレているのに、後者(数10m超)ではブレていないという現象が生じます。
そして、ISO感度及び絞りが一定の条件下では、SSは光の量(明るさ)で決まってきます。即ち、朝夕及び夜間などの光量が少ない環境においては設定限界(画像ノイズとレンズ開放絞りなど)により、適正露出を得るためにSSを下げざる得えません。その結果、被写体の移動量は大きくなるために、離れていてもブレる可能性が高くなってきます。
その問題を解決する技法が流し撮りです。被写体の動く状態にカメラの動きを「同調」させて、シャッター動作中における「見かけ上の被写体移動量を0」にすることを意図しています。


1.メリットとデメリットを考える

≪メリット≫

1)背景や前景が流れるために、被写体の移動している様子が強調されて動感が著しく向上する。
2)光量が少なくなる朝、夕及び夜間において、低速なSSでも動いている被写体を写し止めることができる。
3)被写体との重なりが敬遠される架線柱や手前の施設物も流れることで、形が変わるために目障り感が低減される。
4)背景となるビルの複雑な形状や構築物などの模様が流れることで、形が単純化されて被写体が浮き上がるように感じられる。
5)夜間における背景の照明が流れることにより、意図しない効果を表現できることがある。

≪デメリット≫

1)同調が正確でなかった場合は、横方向だけでなく縦方向のブレが加わるために効果がマイナスになってしまう。
2)SSの低減は一方で手ブレの増大につながることから、無制限ではなく一定の限度がある。
3)撮り直せない被写体では、同調性に係る成功率を勘案すると流し撮りが選択しにくい場合がある。

ショットの成功率を上げるには数多く体験(練習)して「自分なりのコツを掴むこと」が肝要、失敗を恐れずに積極的にトライしましょう。

2.基本的な撮影法を知る

撮り方のポイントは、一にも二にも被写体の動きに正確に同調させること。また、フレーミング的には車両の先頭をファインダー中心に置かないように捉えることも重要です。

1)横方向の流し撮り
直線区間などで線路と平行に体を構えて、右または左方向から走行してくる列車の動きにカメラの横方向の動き(振り)を同調させます。
三脚の使用は微妙な傾きに対応し難いことに加えて、運台を動かすことに集中して同調性が低下する欠点があると言えます。手持ちによる流し撮りの留意点は以下のようになります。

①足を肩幅程度に開いて下半身を安定させ、上半身を起してスタンスを線路と平行にする。
②肩の力を抜くとともに、両腋を軽く締めるようにして左右の二の腕を脇腹に添える。
③背面モニター部を頬に付けてズレを防ぐとともに、左手でレンズ鏡胴の前側を持ち、右手でグリップをしっかり掴んでカメラを支える。
④前号までの構えを保持しながら、腰を中心に肩を回転させるようにしてカメラを左右方向に動かす。
⑤フォーカス・ポイントを利用して線路面との平行度を事前にチェックし、修正が必要な場合は上半身(背骨)で微調整する。
⑥必ず先行列車でテスト撮影(次号の後半部分)を行って、同調性及び縦ブレの状態を確認しておく。
⑦本撮影では前号のテスト結果を微調整するとともに、フォーカス・ポイントで車両の目標部分(ヘッドマークやナンバーなど)を追いながらシャッターを切る。

Series 651_39
**スーパーひたちの流し撮りショット(651系)**

EF81_200
**1656列車の流し撮りショット(EF81)**

EF510-500_108
**2094列車の流し撮りショット(EF510)**

事前にフォーカス・ポイントをファインダーの右側(中心と右端の中間位~左から右への動き)又は左側(中心と左端の中間位~右から左への動き)に移動しておきましょう。

2)縦方向の流し撮り
跨線橋上などから接近してくる列車を狙うことが多く、カメラは上から右下または左下方向へを動かします。逆に、走り去る列車を狙う場合には、カメラを右下または左下から上方向に動かすことになります。
動きの自由度から三脚を使うことは困難と言っても過言ではなく、手持ち撮影での精度(成功率)をアップさせることになります。留意点は以下のようになり、それ以外は横方向の流し撮りと共通です。

①足を肩幅程度に開いて下半身を安定させ、上半身を起してスタンスを線路に対向させる。
④前号までの構えを保持しながら、肩の回転と上半身をやや屈曲させるようにしてカメラを上下方向に動かす。
⑥必ず先行列車でテスト撮影(次号の後半部分)を行って同調性及び横ブレの状態をチェックしておく。

Series 651_110
**スーパーひたちの流し撮りショット(651系)**

EF81_328
**2097列車の流し撮りショット(EF81)**

EF510-500_132
**2089列車の流し撮りショット(EF510)**

事前にフォーカス・ポイントをファインダーの下側(中心と下端の中間位)に移動しておきましょう。

3.シャッタースピードを選択する

使用するシャッタースピードは、列車の走行速度及びショットのイメージにより違いがあり、1/##秒を選択するのが良いとは断言できません。シャッタースピードが遅ければ背景の流れ方が大きくなり動感がよりアップすることになりますが、遅ければ遅いほど手ブレが発生し易くなり、成功率がダウンする二律背反関係にあります。
横方向の流し撮りの場合、参考値ですが在来線の特急列車(130~100km/h位)では1/80~1/50程度、その他の列車(90~70km/h位)では1/60~1/30程度を目安にすると良いと思われます。勿論、新幹線などのより高速な列車では1/125以上のシャッタースピードを選択することもあるでしょう。また、流し撮りに係る実用的なシャッタースピードの下限は、一般的には1/20~1/10秒程度と考えられています。

成功ショットの確率を高めるため、シャッター動作の設定は必ず高速連写モードを選択してください。

4.露出モード及びフォーカス・モードを選択する

シャッタースピードを変化させたくないので、露出モードはシャッター優先AEを選択するのが一般的です。ただし、背景などの状況や夜間で自分が意図する画像の明るさを求める場合は、マニュアル露出を選択することも数多くあります。
フォーカス・モードについては、夜間の流し撮りではAFの追随性低下により必ずマニュアル・フォーカス(MF)を選択しますが、日中の明るい時間帯なら連続AFモード(勿論、MFでも可)を使用することもできます。

その場の状況や撮影イメージによって、露出及びフォーカスに係るマニュアルとオートを適切に選択しましょう。
~ 失敗したと思っても失敗作ではない!! ~

「照明の流れ効果」の一例(北斗星の走行シーン)です。流れ方を大きくするために、シャッタースピードは1/3秒で撮影しています。

EF510_Hokutosei_84
**電照サインボードを背景に走行する1列車-1(京浜東北線鶯谷駅構内、EF510)**

EF510_Hokutosei_85
**電照サインボードを背景に走行する1列車-2(京浜東北線鶯谷駅構内、EF510)**

夜間の流し撮りでは被写体がブレていても、数多くの光が流れることによって意外性のある面白いショットになることがあります。
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テーマ:★カメラ&レンズ・機材 - ジャンル:写真

  1. 2011/10/01(土) 15:08:10|
  2. 鉄道写真撮影
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